相続放棄をすると、どうなるのでしょうか。
申立人は
相続人ではない
という扱いを受けます。
それでは、他の相続人などへの影響はあるのでしょうか?
一般的に考えらえられるのは以下の二つです。
1 他の相続人の”相続できる相続割合”が増える。
例えば、兄弟の一人が相続放棄すると、残りの相続人の相続割合が増えます。
相続人が兄弟3人の場合、一人が相続放棄すると残された兄弟の相続割合は3分の1から2分の1となります。
相続人の一人が相続放棄をすると、相続放棄をしていない相続人の相続できる財産(借金を含む)は増えます。
2 相続人全員が相続放棄した場合は、相続人でなかった者が相続人になる。
一般的に、相続人全員が相続放棄すると、次に相続人になる人が出てきます。
(例外 兄弟姉妹が相続人の場合)
例えば、子ども全員が相続放棄すると、亡くなった方の親や兄弟姉妹などが相続人になることが多いです。
実際、自分が相続人になったことを突然知って驚く人もおられます。
また、新たに相続人となった方もすぐに相続放棄をしたいと思っているかもしれません。
そのため、相続放棄をしたことを次の相続人である親や兄弟に伝えておかれてもいいかもしれませんね。
相続放棄は、ご自身だけこっそりすることができる手続きです。
しかし、上記のような影響を考え、周りの方にお伝えすることも、その後のご家族の関係性からも必要かもしれません。
もちろんご家族の状況にもよりますが、参考にされてくださいね。